私が畑を借りて野菜を作り始めたのは20年ほど前です。自分の子どもたちが通っていた保育園で年長さんが大根などを作る様子をみて、【野菜を自分で作って自分で食べられるって幸せだなあ】と思ったのです。最初の数年は借りたのはいいけれどじゃがいもとさつまいもの他に何を作ったらいいかわからず、また畑へ行く時間もなかなか無くて、作物を作っているのか草を育てているのかわからないほどほったらかしていました。そのうち両親の介護なども始まり、ある時は貸主さんから「お隣の畑に迷惑なので早急に草を刈るように!」という通達まできてしまいました。真夏の炎天下、自分の背丈までも伸びた草と格闘しながら涙が出てきました。こんなことならもうやめよう、と何度思ったことか。
しかし、次第に夏だけでももう少し頑張ろう、と、きゅうりやトマト、なす、ピーマンなどを作るうちに、採れたての野菜の美味しさやお隣さんからの励ましの言葉をバネになんとか続けてくることができました。また、コロナ禍では【安心して出かけられるただ一つの場所】が畑でした。
現在、畑には定番の夏野菜の他に、ネギ、サトイモ、落花生の苗が植えてありますが、みな、隣り合った畑の方々からいただいたものばかりです。「今度、子ども食堂はいつだい?このレタス、使ってくれないかな?」という感じで、いつもみなさんが声をかけてくださいます。
自分が作るものは虫よけも肥料もろくにあげないのでたいしたものは出来ないのですが、こういった周りの方々との交流も楽しく、今では、私のライフサイクルにしっかり組み込まれています。
写真のひまわりも今年畑に自然に生えてきたものです。どこからか種が飛んで(転がって?)来たのだと思いますが、いち早く夏を感じて元気に咲きました!
これからはきゅうりが「これでもか~」というくらい採れる予定です。子ども食堂に来てくれるみんな、たくさん食べてね!!
Kommentarer